エアコンは大きく分けて家庭用と業務用の二種類があり、業務用は家庭用より馬力や能力が高いため、パッケージエアコンとも呼ばれたりします。業務用は更にレストランなどの中規模な店舗用と、ビルや大型施設などのビル用システムマルチエアコンに分けられており電源や電気代、室外機や冷暖房能力に大きな違いがあるので、取付先の広さの違いによって機種や室外機を変えるのが得策です。ゆえに取付工事には電気工事や室外機の基礎工事、配管工事など諸々の工事の前に、設置予定の場所は室内全体がムラなく冷やせる場所か、室外機の吹出し及び吸込みスペースが狭くないかなどの現地調査も必要になります。機種は飲食店なら耐食性や耐錆び性にすぐれた耐油型の機械、ビル用なら必要な部屋だけを個別に空調できるように、1台の室外機で容量の異なる複数の室内機を個別に運転できる機会がおすすめです。

業務用エアコンの取付は高額な経費がかかるため、節約のため国や自治体の補助金を活用する手もあります。省エネ性能の高い機械を選べば経済産業省の先進的省エネルギー投資促進支援事業費補助金の対象になることもあるので、積極的に活用しましょう。環境省が定める基準を満たす脱炭素機器の空調なら、ESGリース促進事業の補助金の対象です。業務用エアコンの導入によって従業員の働く環境が良くなると認められた倍は、生産性向上特別措置法に基づく支援措置として補助金の対象になることがあります。