業務用ビルトイン型のエアコンとは

業務用のビルトイン型のエアコンは本体を天井に位埋め込む天井カセット型の一種ですが、吹き出し口を本体から離れた場所に置ける点がビルトイン型の特徴です。吹き出し口は室内機1台に対して2か所から4か所置けるので、デザイナーズ物件などの変形していたり柱が多かったりする部屋でも効果的な冷暖房が可能です。パーテーションで間仕切りされている空間にも適しています。L字型やコの字型の変形店舗にも向いており、日照や人の集まり具合などを考えた柔軟な対応ができます。

ビルトイン型には、パネルや吹き出し口の色を選べるものもあります。用途や場所に応じて、据え付け方式も多彩です。リフトグリルを取り付けて手元までフィルターを降ろしてから交換すれば、フィルター交換の手間を激減させ安全性も高まります。ビルトイン型はユニットとダクトを接続していますが、吸い込み口は本体に付いているため部屋によっては空気が循環しにくくなることがあります。

業務用のビルトイン型のエアコンは、本体を天井に埋め込む工事以外に吹き出し口を設置する費用がかかります。本体と吹き出し口をつなぐ工事も必要なので、コストがかかることがデメリットです。業務用のエアコンは、「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律」に則って処分する必要があります。フロン類を利用した機器は、専門の企業に依頼してフロンを回収してもらわなければなりません。

産業廃棄物を扱う企業に依頼すると安全に処理できますが、天井に埋め込むタイプは10万円以上の費用がかかることがあります。

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